エルブズCTOの冨永です。この度、当社対話技術に関する研究が人工知能学会論文誌に掲載されましたので、お知らせいたします。
論文概要
タイトル | 標準対話構造に基づくエージェントシステムに適した対話デザインパターン構築事例の報告 |
掲載誌 | 人工知能学会論文誌 Vol.36, No.5 特集論文「エージェント技術とその応用2021」 |
URL | https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/36/5/36_36-5_AG21-F/_article/-char/ja |
本論文は、大阪大学 石黒先生、名古屋大学 小川先生、東京大学 松原先生との共著となります。
審査を通過した査読付き論文
本論文は査読付き論文です。査読付き論文は、その分野の専門家(査読者)による審査を通過し、掲載が認められた論文です。
本論文の審査はダブルブラインドレビュー(査読者・著者とも互いに誰か知ることのできない査読方法)で行われ、採択の評価をいただきました。
エージェント技術に関する特集
本論文は人工知能学会の特集論文「エージェント技術とその応用」に掲載されます。
この特集では、アーキテクチャやセンシングといった基礎的な概念・理論・技術から、Webシステムや産業分野での応用まで、エージェント技術に関連する話題が集められています。
質問応答対話の設計を容易にする
本論文では、エージェント対話システムにおいて、質問応答対話の設計を容易にする「対話デザインパターン」の構築を提案しています。
これはソフトウェア開発の「デザインパターン」に着想を得ています。
ソフトウェア開発におけるデザインパターンまたは設計パターン(英: design pattern)とは、過去のソフトウェア設計者が発見し編み出した設計ノウハウを蓄積し、名前をつけ、再利用しやすいように特定の規約に従ってカタログ化したものである。
デザインパターン (ソフトウェア) – Wikipedia
まだまだ途中段階ではありますが、今後ますます利用が進む対話システムについて、誰もが簡単に設計・分析できるようになるための技術です。
当社サービスでも活用
本論文の研究成果は、当社サービス「元気スコアドットコム」などに活用されています。
シニアの方が毎日使っても苦にならない対話を実現しています。
AIでサービスをもっと使いやすく
当社では、このような対話技術や、人工知能エージェントによる見守りシステムなど、さまざまなAI技術をサービスに活用しています。
今後も、皆様により良いサービスをご提供するため、研究を続けて参ります。
本論文の内容や当社特許技術にご興味ございましたら、喜んでご説明承ります。お気軽にお知らせください。