対話技術に関する論文を発表しました

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

国際会議で論文を発表しました

7月24日から29日にかけてワシントンD.C.で開催された国際会議「HCI International 2021」にて、当社の対話技術に関する論文を発表しました。

論文概要はこちらのリンクからお読みいただけます。

Springer Link: Standard Dialogue Structure and Frequent Patterns in the Agent Dialogue System

国際会議については、こちらのブログもご覧ください。

対話デザインは難しい

チャットボットやスマートスピーカーなどが普及し、一般的に対話システムが利用されるようになってきました。しかし、この対話の内容をデザインすることは難しいです。

私たちのサービス「御用聞きAI」や「元気スコアドットコム」でも、役場や地域企業の方など、さまざまな人に対話を作っていただきましたが、多くの方が苦労されていました。

標準対話構造を提案

私たちは、これまで実証実験などを通じて得られた対話を分析し、対話システムの開発に活用しています。

この論文では、対話構造に着目し、質問応答対話を例にして、人とエージェントのための「標準対話構造」を提案しています。

対話シナリオを分析

本論文の実験では、一般の方々に質問応答の対話シナリオを作成してもらいました。実験の結果、それぞれの人が同じターン数で対話を作成していることが多く、人によって典型的な対話パターンを持っている可能性が示されました。

対話システム開発に活用

本論文で提案した「標準対話構造」は、当社サービス「DX人材育成」「元気スコアドットコム」などの開発に応用されています。

今後も、学術分野の側面からも調査、研究を続け、みなさまにご提供するサービスを改善してまいります。