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新型コロナワクチンを接種しました

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

2回目のワクチン接種

すでに全国で、65歳以下を対象としたコロナワクチン接種が始まっています。私の住んでいる中野区は対応が早かったようで、先日、無事2回目のワクチン接種を終えました。

発熱で1日お休みをいただきました

接種自体は無事終わったのですが、話に聞いていた通り、翌日の朝から38℃台の発熱があり、1日お休みをいただいてしまいました。風邪とは違って、喉が痛いとか鼻水が出るとかは無かったのですが、起きているには辛く、1日床に伏しておりました。

その翌日には熱は下がりましたので、次の日からは問題なく仕事に復帰しております。

会場のオペレーションはスムーズ

接種会場は役場の出張所だったのですが、オペレーションはとてもスムーズでした。私が行った会場では、概ね次の順番で進みました。

  1. 受付と必要書類の確認
  2. 問診時間まで待機
  3. 問診とワクチン接種
  4. 経過観察で15分間待機
  5. 注意事項を聞いて終了

2回目のときは、職員さんも少人数になったうえで、受付のオペレーションがスムーズに改善されていたので、素直にすごいなと思いました。

AIで負担を軽減できないか

ワクチン接種には、事前に予診票を書いて持っていきます。私の自治体の問診票には、「住民票のある市町村と、(接種)クーポン券記載の市町村は同じですか」や「今日、体に具合が悪いところがありますか」など、「はい/いいえ」をチェックする質問が14個あります。

これはAIでなんとかできるのではないでしょうか。例えば、問診の一部をAIの対話システムで行うことを考えてみます。

日常の様子を聞き出す対話

当社が提供する「元気スコアドットコム」では、厚生労働省の基本チェックリストをベースにしたセルフチェック機能を提供しています。先程の問診票と似たような、一問一答形式の質問を日常的なサービス利用を通じて聞き出し、ご家族に通知したり、元気スコアとして見える化しています。

今後も、日常のさまざまな変化からAIを使って改善できる点を見つけつつ、みなさまにサービスとしてご提供できるよう改善して参ります。

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WooCommerce Subscriptionsを日本語する方法

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

WooCommerceのサブスク管理プラグイン

Woocommerce Subscriptionは、WordPressのECサイト構築プラグインとして有名なWooCommerceに、サブスクリプション(定期購読)の機能をつけるプラグインです。

WooCommerce Subscriptions

日本語対応ができていない

WooCommerce本体は他言語対応されており、日本語にも対応しています。しかし、WooCommerceのオプションプラグインには、日本語対応されていないものもあります。

残念ながら、WooCommerce Subscriptionsも日本語には対応していません。

日本語化ファイルで翻訳できる

WordPressでは、翻訳ファイルを作成することで、日本語に対応することができます。翻訳ファイルにはプラグインごとに決められた名前がついており、元の英語と日本語の対訳データが入っています。

ショップエルブズでは、私たちが作成したWooCommerce Subscriptionsの日本語化ファイルを提供しています。

日本語化ファイルをアップロードするだけ

日本語化ファイルは2つのファイルがペアになっています。

  • woocommerce-subscriptions-ja.mo
  • woocommerce-subscriptions-ja.po

日本語化を有効にするには、この2つのファイルをWordpressの

/wp-content/languages/plugins/

の下に配置します。

woocommerce-subscriptionsプラグイン内のlanguagesディレクトリではありません。
日本語化されない場合は、配置場所をご確認ください。

アップロード方法は、ファイルマネージャやSCPクライアントなど、お使いの環境に合わせてお使いください。

技術サポートもお任せください

ショップエルブズでは、Wordpressの技術サポートもご提供しております。ご相談、ご要望などお気軽にお知らせください。

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BERTによる自然言語処理入門を読みました

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

Googleの自然言語処理モデル

音声認識や意味理解など、人間が使っている言葉をコンピュータで扱う技術を自然言語処理といいます。最近、この自然言語処理の分野でBERTという手法が話題になっています。

BERTとは

自然言語処理の標準モデル、BERTを使いこなせるようになる!
BERTはGoogleが2018年末に発表した自然言語処理モデルです。「文脈」を考慮した処理が特徴的であり、言語理解を評価する11個のタスクについて最高精度を達成し、今や標準的なモデルとしての地位を確立しています。

BERTによる自然言語処理入門: Transformersを使った実践プログラミング

理論から実装まで俯瞰できる

先月末、このBERTに関する入門書が発売されました。

BERTによる自然言語処理入門: Transformersを使った実践プログラミング

とても人気のようで、私は発売日前から書籍を予約していたのですが、発送が追いついておらず、先にKindle版を購入しました。

内容は、BERTの前提となる知識から順に解説されており、入門書としてとてもわかりやすかったです。途中、数式などを用いてで解説されている部分は技術用語が出てくるので、特徴量抽出とかソフトマックス関数とか、それがどんなものかあらかじめ知っていると読みやすいと思います。

後半は、文書分類や固有表現抽出など、ライブラリの紹介と実装例が載っており、自分で試してみることができます。ソースコードもGitHubで公開されています。

自然言語処理の発展がすごい

近年の自然言語処理技術では2013年に登場したword2vecが大きな影響を与えたと思います。word2vecは、単語の意味を分散表現(多次元のベクトル)で表すことで、単語の意味を足したり引いたり、近い意味の単語を取得したりできるようになりました。

その後Deep Learning(深層学習)が広がり、自然言語処理ではLSTM、Encoder-decoderモデル、transformerなど、新しい技術が次々と出てきました。

特にBERTは、語弊を恐れずに言うと、最近の研究では「とりあえずBERT」というぐらいには、よく見かけるようになりした。

アプローチは変わらない

新しい技術が登場しても、自然言語処理の問題解決に対するアプローチは大きく変わっていないように思います。

入力された文章を形態素解析で単語に分け、学習データから類似の文章を参照し、カテゴリに分類したり応答を生成したりする流れはこれまで同様です。

BERTにも事前学習として大規模なコーパスから学習したデータが必要です。形態素解析辞書などと同様、こういった資源を整備してくれる方々には感謝しかありません。

当社AIにも取り入れていきます

当社では、モチベーションスコアの仕組みにAIを活用しています。また、オンラインプロマネ人材育成研修では、回答内容などのAI分析に自然言語処理の技術を活用しています。

今後も新しい技術を取り入れ、サービスを改善して参ります。ぜひご期待ください。

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researchmapに登録しました

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

エルブズは研究活動にも力を入れています

先日開発者ブログで「国際会議で対話技術について発表します」とお知らせいたしました。エルブズでは論文執筆など、学術研究にも力をいれています。

これまでもサービスをご利用いただいたみなさまや、基礎自治体様のご協力のもと、実証実験についてまとめた論文を発表しています。

人口減少社会におけるコミュニティ形成に必要となるアプリケーション開発

researchmapで研究業績が探せます

研究業績を管理するデータベースサービス「researchmap」をご存知でしょうか。私たちも論文を探すために、このサービスを利用しています。

researchmapは、研究者が業績を管理・発信できるようにすることを目的とした、データベース型研究者総覧です。
簡単な登録で自身の研究者サイトを作成することができ、研究成果として、論文、講演・口頭発表、書籍、産業財産権、Works(作品等)、社会貢献活動などの業績を管理し、発信することができます。また、研究コミュニティなど、様々なツールを研究活動に活用できます。

https://researchmap.jp/

私たちもresearchmapに登録しています

今回、私も研究者としてresearchmapに登録をいたしました。

皆様に研究成果を知ってもらえるだけでなく、自分たちも業績の整理ができ助かっています。

エルブズメンバー研究者ページをご紹介します。

学術研究の知見を生かしてサービスを改善していきます

エルブズではこれからも学術研究に力を入れていきます。現在も2本の論文を投稿しています。近日中に皆様にも公開できればと思っています。

エルブズのサービスはこういった研究成果を積み重ねて改善を続けています。今後も当社サービスにご期待ください。

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国際会議で対話技術について発表します

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。開発者ブログをご覧いただきありがとうございます。

この度、当社冨永がワシントンD.C.で開催される国際会議「HCI International 2021」にて発表いたしますのでお知らせします。

HCI発表日時など詳細

発表セッションAmbient and Civic Computing
タイトルStandard Dialogue Structure and Frequent Patterns in the Agent Dialogue System
発表時間2021年7月28日(水)21時(日本時間)
HCII2021プログラム

発表は、冨永がいたしますが、共著者として大阪大学 石黒先生、名古屋大学 小川先生、エルブズ 田中の発表となります。

詳細については、プログラムをご覧ください。

Human Computer Interaction(HCI)について

HCIは、人間とコンピュータとの関わりについて研究する学術分野です。エルブズでは、「社会課題を技術で解決する」ために、私たちの生活の中で、AIや対話技術をどのように活用できるか研究しています。今後、AIやロボットが日常の中で当たり前になっていくために、非常に重要な研究分野だと考えています。

Ambient and Civic Computingとは

社会環境や地域を取り巻くテクノロジーについての研究分野です。エルブズがこれまで開発してきた「御用聞きAI」や「元気スコアドットコム」といったサービスは、まさにこの Civic Computingに関わっています。

今回の投稿論文では、これまでのサービスで得てきた知見を元に、利用者との円滑な対話を実現する対話技術について述べています。

エルブズとしての思い

ここからは、代表の田中秀樹が書かせていただきます。

HCIは、このカテゴリではメジャーな国際会議だと考えております。このような国際会議で発表の機会を得ることができましたのは、大阪大学 石黒先生、名古屋大学 小川先生のご指導の賜物と大変感謝しております。

発表はこれからですので、当社 冨永には、発表準備をしっかりとしてほしいと考えておりますけれども、まずはみなさまに発表をお知らせできたことを幸せに感じております。

これからもエルブズをよろしくお願い申し上げます。

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オンラインプロマネ人材育成研修の研修体系

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。Shop.Elvezをご覧いただきありがとうございます。

今回、私たちが開発を進めているオンラインプロマネ人材育成研修事業について、現在議論を進すめている研修体系についてご紹介します。

研修体系

インバスケットオリジナル

インバスケットゲームとは?

インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。

インバスケット(未処理箱)に入っている案件を処理していくことが求められるゲームなので、「インバスケット」という名前がついたと言われている。

インバスケット – Wikipedia

インバスケットオリジナルは、最前線のビジネスとテクノロジーを題材にしたインバスケットゲームを中心とした教育コンテンツを提供します。エグゼクティブクラスのPMに不可欠な力を身につけます。

インバスケット

インバスケットは、実践的な問題を題材にしたインバスケットゲームを中心としたコンテンツを提供します。シニアクラスのPMに必要な力を身につけることを目指します。

AWSブートキャンプ

クラウド環境を利用したブートキャンプ形式での教育コンテンツを提供します。数週間の研修期間を通して、実運用システムを想定した環境構築、システム開発を行います。次世代のデジタル技術を活用できるリーダーとして力を身につけます。

DX人材育成

1回5分程度で回答できるスキルチェック形式の問題を通じて、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する人材に必要な力を身につけます。難易度別に様々な問題を提供します。

Tech千一夜

Youtube動画を通じてビジネスパーソンとして基本的な知識を身につけます。技術トレンドなど、若手から経営層まで幅広く対象としたコンテンツを提供します。

受講形式

スキルチェック

1回5分、選択式で問題に回答します。受講後、問題のカテゴリー別にレーダーチャートで成績をお知らせします。

ブートキャンプ

クラウド環境を活用して、実運用を想定したシステムの環境構築、プログラミングなどを行います。数週間の受講期間を通じて、システム開発の考え方や進め方を評価します。

ワークショップ

ビデオ会議を使って、講師を交えた個人ワーク、グループワークを行います。課題を解くだけでなく、講師との個別面談なども実施し、実践的な状況でどのように行動できるかを評価します。

オンラインプロマネ人材育成研修事業について

当社AI技術を使って、これからの時代に相応しいDXやプロジェクトマネジメントの人材教育を行う事業です。

本事業は、中小企業庁の「中小企業等事業再構築促進事業」に採択されています。

DX人材育成について

当サイトでは、5つのカテゴリについて簡単なスキルチェック形式で学習できるDX人材育成のコンテンツを公開しております。

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技術トレンド解説:AIスピーカー

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。Shop.Elvezをご覧いただきありがとうございます。

DX推進に不可欠な技術トレンド

DX推進のためには、日々進歩するデジタル技術について、知識を深めていくことが重要です。DX人材育成でも、DXスキルチェックの評価カテゴリとして、技術トレンドを挙げています。

今回は、DXスキルチェックでも出題されている「AIスピーカー」について紹介します。

AIスピーカーとは

音声コントロールに対応したスピーカー型のデジタル製品を指します。スマートスピーカーやAIアシスタントとも呼ばれています。

最近では、Amazon EchoGoogle Nest(Google Home)など、一般家庭でも利用されるようになってきました。私の家にも、3台のAIスピーカーがあります。

元々、音声コントロールといえばiPhoneのSiriが馴染み深いかと思います。音楽を聴くのに使っている人が多いと思いますが、AIスピーカーも、備えている機能は多岐に渡ります。

AIスピーカーでできること

AIスピーカーは、Wi-FiやBluetoothでインターネットと接続でき、さまざまな機能を利用できます。

それ自体がスピーカーの形をしているので、音楽再生、天気予報やニュースを教えてくれるなど、ラジカセのような機能が標準でついていることが多いです。

また、ネットワークで家電製品とつなげることで、電源のOn/Offなど、コントロールができるものもあります。

最大の特徴は、これらを音声で対話的に操作できることです。

AIスピーカーの技術要素

AIスピーカーのコントロールには、音声認識、対話生成、音声合成など、自然言語処理や機械学習の技術が使われています。

メニュー画面が無いため、ユーザの要望を理解し、機能とマッピングして、適切なレコメンドを返すことが重要です。

このテーマを扱っているコース

DX人材育成では、技術トレンドに関するスキルチェックをご提供しています。

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モチベーションスコアの仕組み

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。Shop.Elvezをご覧いただきありがとうございます。

今回は、DX人材育成で試験運用を開始した「モチベーションスコア」を例に、当社AI技術についてご紹介します。

あいまいな概念を測る難しさ

「今日のあなたのモチベーションは何点ですか?」と聞かれたとき、「60点ぐらいかな」と答えることはできます。しかし、その基準を説明するのは難しいでしょう。

また、その基準は人によって違います。あなたのモチベーション採点表あったとして、それを別の人が使ったとき、同じように納得のいく点数が出るとは限りません。

AIによる定量評価

当社では、モチベーションという個人差のある定性的評価に対し、AIを活用することで、一定の定量指標をもって評価できると考えております。

モチベーションスコアは、ユーザごとにDX人材育成の操作記録や回答結果を元に、100点満点でモチベーションを見える化したものです。

同様に、当社が運営している「元気スコアドットコム」では、元気スコアという名前でユーザの元気を見える化しています。

モチベーションスコア計測の仕組み

当社AIは内部的に複数の学習モデルをもっています。モチベーションスコアは、操作記録や回答結果を元に、複数のAIが内部スコアを計算し、その総合評価として計算されています。

また、当社特許技術である「特異性検知」によって、将来予測したモチベーションスコアとの乖離を検知することで、極端なモチベーション低下を検知することが可能です。

モチベーションスコアの仕組みは、皆様が学習を進める上での指標のひとつになるよう、日々改善を続けています。ぜひご期待ください。

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エルブズのビジョンとミッション

開発者ブログについて

こんにちは。エルブズCTOの冨永です。Shop.Elvezをご覧いただきありがとうございます。

私たちは、エルブズの活動やサービスの特徴について、皆様にもっと知っていただくため、開発者ブログという形式で情報をお届けしてまります。

エルブズのサービスだけでなく、私たちが気になった最新技術なども紹介していきたいと思います。

ミッション・ビジョンとは

ミッション、ビジョンは、創業者の想いと、その想いに対して社員がどのように動いていくかを示したものです。

経営理念とは「わが社の社会に対する根本的な考え」を言い表したもの
ミッション(使命)は「わが社が社会で実現したいこと」を言い表したもの
ビジョンは「わが社のミッションが実現した時の状態」を言い表したもの

ドラッカー5つの質問

エルブズのミッション

エルブズのミッションは「社会課題を技術で解決する」です。

創業以来、私たちは特に高齢者の生活をテクノロジーでサポートする「Agetech(エイジテック)」に力を入れてきました。しかし、世の中には多くの便利なサービスが生まれているものの、多くの企業や自治体が、こういった技術を使いこなせていないのもまた事実です。

最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が流行しています。私たちは、このような生活をサポートするテクノロジーを、誰もが使いこなせるようにすることも社会課題解決の一つであると考えています。

エルブズのビジョン

エルブズのビジョンは「対話技術でインターネットをかんたんにする」です。

これまでエルブズでは、対話形式でわかりやすいサービス開発行ってきました。特に、弊社サービス「御用聞きAI」「元気スコアドットコム」は、高齢者の方にも簡単にお使いいただくことができました。

本サイトで提供していますDX人材育成にも、これまでサービス開発で培ってきた、AIや対話技術が組み込まれています。

今後もAI、対話技術を活用し、みなさまがもっと簡単に便利なサービスを利用できるよう、サポートしてまいります。